岡崎智弘 グラフィックデザイナー/デザイナー

 

1981年神奈川県茅ヶ崎市に生まれる。子供時代は毎日虫を探す日々をすごす。目に入る石をひっくりかえし、森や草むらから虫の気配を感じ、採集した虫の営みを観察した経験は、現在のものづくりの取り組みの基礎となる。東京造形大学デザイン学科卒業。広告代理店、デザイン事務所勤務を経て、2011年9月よりデザインスタジオSWIMMINGを設立。グラフィックデザインの姿勢を基軸に、印刷物/映像/展覧会など視覚伝達を中心とした領域を柔軟に繋ぎながら、仕事の規模を問わず、文化と経済の両輪でデザインの活動に取り組んでいる。デザインの仕事は、自分が知らない世界や事象と向き合う機会となることや、人や社会と繋がる行為となること、また世界の捉え方や構造を発見し関与することができるものであり、その可能性に大きな魅力を感じている。
代表的な仕事に、Eテレ「デザインあ 解散!/集合!コーナー(2011〜)」の企画制作、「デザインあneo オープニング映像(2021)」「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE パリコレクションインビテーション
(2021〜)」「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE シーズンプロモーション “anima of onomatopoeia”(2018)」「虫展-デザインのお手本-(21_21 DESIGN SIGHT, 2019) 告知ポスター」「ゴミうんち展(21_21 DESIGN SIGHT, 2024)」のアートディレクション・グラフィックデザイン、「デザインあ展(2018-2021)」「虫展-デザインのお手本-(21_21 DESIGN SIGHT, 2019)」の展示構成、企業との協働研究プロジェクト「紙工視点(2018, 2022)」「窓研究所:窓の音と動きの図鑑(2019-2024)」など。メディアを横断しつつディレクションからディテールまで一貫した質を追求し、あたらしい視点の発見に基づくデザインを柔軟に行なっている。著書に「解散!の解/解散!の散」(ポプラ社)、「デザインあ 解散!」(小学館)。2013年から2024年まで多摩美術大学情報デザイン学科にて非常勤講師を務める。主な受賞歴に第25回亀倉雄策賞、ADCグランプリ、JAGDA新人賞、東京TDC賞など。AGI会員。